気候変動枠組条約第15回締約国会議
先生、『気候変動枠組条約第15回締約国会議』について教えてください。
地球環境の専門家
『気候変動枠組条約第15回締約国会議』は、2009年12月7日から12月18日にかけてデンマークのコペンハーゲンで開催された国際会議です。この会議では、気候変動に関する国際連合枠組条約（気候変動枠組条約）の締約国が、京都議定書の第一約束期間が終わる2013年以降の地球温暖化対策について話し合いました。
京都議定書の第一約束期間とは何ですか？
地球環境の専門家
京都議定書の第一約束期間とは、2008年から2012年までの期間です。この期間中、先進国は温室効果ガスの排出量を1990年の水準よりも5%削減することを約束していました。
気候変動枠組条約第15回締約国会議とは。
2009年12月7日から12月18日にかけて、デンマークのコペンハーゲンで気候変動に関する国際連合枠組条約（気候変動枠組条約）第15回締約国会議（COP15）が開催されました。この会議は、2013年以降の地球温暖化対策について議論する場となり、京都議定書の第一約束期間が終わる後の新たな議定書の採択が焦点となりました。
気候変動枠組条約第15回締約国会議とは
気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)とは、2009年12月にデンマークのコペンハーゲンで開催された、気候変動に関する国際会議のことである。この会議は、気候変動枠組条約の締結国が集まり、気候変動対策について議論する場として開催された。COP15では、2020年以降の温室効果ガス排出削減目標について議論が行われたが、合意には至らなかった。しかし、COP15では、気候変動対策の重要性について認識を高めることができた。
開催場所と期間
気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)は、2020年10月12日から23日まで、中国の昆明市とインターネット上のオンラインにて開催された。この会議は、当初2020年10月~11月に予定されていたが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより延期された。
COP15では、2020年以降の気候変動対策の目標や、途上国への支援について話し合われた。会議の成果として、「パリ協定」の実施を加速させるための「COP15決議」が採択された。この決議では、2030年までに世界の温室効果ガス排出量を2010年比で45%削減し、2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロを達成することが目標とされた。また、途上国への資金支援として、2025年までに年間1,000億ドルを提供することが約束された。
議題
気候変動枠組条約第15回締約国会議（COP15）では、気候変動に関する様々な議題が議論されました。その中で最も重要な議題の一つは、2020年までに温室効果ガス排出量を1990年比で5％削減する「2020年目標」の達成に向けた進捗状況でした。2020年目標は、京都議定書に基づく約束であり、COP15では、各国が2020年目標を達成するための取り組みを発表することが求められました。
また、COP15では、2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指すという「パリ協定」の長期目標に向けたロードマップの作成も議論されました。パリ協定は、COP21で採択された気候変動に関する国際協定であり、COP15では、各国の長期目標の共有や、ロードマップの作成に向けた協議が行われました。
さらに、COP15では、気候変動の悪影響を受ける途上国を支援するための資金や技術支援の強化も議論されました。気候変動の影響は、世界各地で顕在化しており、COP15では、途上国が気候変動に適応し、緩和するための支援を強化することが求められました。
COP15は、気候変動に関する様々な議題が議論され、一定の成果が得られました。しかし、2020年目標の達成やパリ協定の長期目標の実現には、さらなる取り組みが必要です。COP15を契機として、気候変動問題の解決に向けた国際的な協力が強化されることが期待されます。
会議の結果
気候変動枠組条約第15回締約国会議（COP15）が、2009年12月7日～18日にデンマークのコペンハーゲンで開催されました。会議の結果、先進国と発展途上国が協力して地球温暖化対策に取り組む「コペンハーゲン合意」が採択されました。同合意では、2050年までに世界の平均気候上昇を産業革命前より2℃以下に抑えることを目標とし、先進国は2020年までに温室効果ガス排出量を1990年比で25～40％削減する目標を掲げました。また、発展途上国には、気候変動対策や森林保全などの分野で、先進国から年間1000億ドルの支援を行うことも盛り込まれました。
しかし、同合意は法的拘束力を持たず、温室効果ガス排出削減の具体的な数値目標も明示されなかったため、その後の交渉において大きな進展は見られませんでした。その結果、2021年11月に開催されたCOP26では、2015年に採択された「パリ協定」に基づいて、各国が温室効果ガス排出削減目標の強化を求められることになりました。
気候変動枠組条約第15回締約国会議の意義
気候変動枠組条約第15回締約国会議（COP15）は、2009年12月7日から18日まで、デンマークのコペンハーゲンで開催された国際会議です。この会議は、気候変動枠組条約第13回締約国会議（COP13）で採択された「バリ行動計画」に基づいて開催されました。
COP15の目的は、気候変動に関する包括的な合意を達成することでした。この合意には、排出削減目標、資金提供、技術移転、適応策などが含まれる予定でした。しかし、COP15では合意が得られず、代わりに「コペンハーゲン合意」が採択されました。コペンハーゲン合意は、法的な拘束力を持たない政治的な合意であり、具体的な排出削減目標や資金提供額などは盛り込まれませんでした。
COP15は、気候変動に関する国際的な合意を達成することができず、大きな成果を上げることができませんでした。しかし、この会議は、気候変動問題に対する国際的な関心を高める役割を果たし、その後の気候変動に関する国際交渉の基礎となりました。
