生物多様性情報クリアリングハウスメカニズムとは?

先生、生物多様性情報クリアリングハウスメカニズムって何ですか?

地球環境の専門家
生物多様性情報クリアリングハウスメカニズムは、生物多様性条約に基づいて設置された、生物多様性情報を提供するための体制のことだよ。日本では、生物多様性センターが窓口となって、大学、博物館、研究所等の多数の団体・個人が所有している生物多様性に関する情報を横断的に検索し、情報の交換・流通を促進していくためにインターネット上で情報源情報を公開しているんだ。

なるほど、じゃあ、生物多様性情報クリアリングハウスメカニズムを使って、どんなことができるんですか?

地球環境の専門家
生物多様性情報クリアリングハウスメカニズムを使えば、参加組織・団体の生物多様性情報について、作成者、作成時期、入手方法等の個別データ情報がメタデータとして作成・提供されているので、生物多様性に関する情報を簡単に検索することができるんだよ。
生物多様性情報クリアリングハウスメカニズムとは。
生物多様性情報クリアリングハウスメカニズム(CHM)は、生物多様性条約に基づいて日本で設置された、生物多様性に関する情報を提供するための体制です。生物多様性センター(環境省)が窓口(フォーカルポイント)となって、大学、博物館、研究所などの多数の団体や個人が所有している生物多様性に関する情報を横断的に検索し、情報の交換や流通を促進するためにインターネット上で情報源情報を公開しています。
データベースには、参加組織や団体の生物多様性情報について、作成者、作成時期、入手方法などの個別データ情報がメタデータ(Metadata)として作成・提供されています。平成15年8月から試験運用が開始され、平成16年7月30日より本格運用が開始されました。
生物多様性情報クリアリングハウスメカニズムとは

生物多様性情報クリアリングハウスメカニズム(CHM:Clearing-House Mechanism)とは、生物多様性条約の締約国が、生物多様性に関する情報やデータ、経験を交換・共有するためのプラットフォームです。生物多様性の保全と持続可能な利用、ならびに遺伝資源から生じる利益の公正かつ衡平な配分を促進することを目的としています。
CHMは、生物多様性条約第18条第3項に基づき設置されたもので、条約事務局(CBD事務局)が国際的な調整を担うとともに、各締約国がそれぞれナショナルCHMを運営しています。日本では環境省・生物多様性センターが運営にあたっています。
CHMは、生物多様性に関するさまざまな情報を提供しています。具体的には、生物多様性の保全に関する政策や法律・条例、生物多様性の調査結果や研究報告、保全のためのベストプラクティスや事例、遺伝資源の利用に関する情報などが含まれます。これらの情報共有を通じて、締約国間の科学技術協力や能力構築を支援し、生物多様性の保全に貢献しています。
設立の経緯

世界では多様な生き物が生息しており、これらは生態系を構成し、人間の生活に欠かせない生態系サービスを提供しています。しかし、人為的な活動などにより生物多様性が失われ、生態系のバランスが崩れつつあります。
生物多様性条約は1992年に採択され、1993年に発効しました。締約国は190か国以上にのぼり、「生物多様性の保全」「持続可能な利用」「遺伝資源の公正かつ衡平な利益配分」を3つの目的としています。
生物多様性情報クリアリングハウスメカニズム(CHM)は、生物多様性条約第18条第3項に基づいて設置されたもので、締約国間の科学技術協力を促進するために、情報交換、技術・科学協力、能力強化などの生物多様性関連情報を適切なタイミングで提供し、締約国の生物多様性保全活動を支援することを目的としています。
CHMは、締約国が生物多様性に関する情報を交換し、協力してさまざまな課題に対処できるよう支援しています。具体的には、生物多様性に関するデータベースを構築・管理し、情報提供や技術支援を行うとともに、関連する会議やワークショップを通じて情報共有を促進しています。
運営体制

生物多様性情報クリアリングハウスメカニズム(CHM)の運営は、国際レベルでは生物多様性条約事務局(CBD事務局)がカナダ・モントリオールに置かれ、その調整を担っています。事務局は、締約国会議(COP)の決定に基づき、CHMの戦略や運用方針を実施しています。
CHMの運営体制は、主に以下の要素から構成されます。
- 生物多様性条約締約国会議(COP):CHMの戦略・方針を決定する最高意思決定機関。
- CBD事務局(CHM国際事務局):CHMの国際的な調整・運営を担当。ポータルサイトの管理や、各国CHMの支援を行う。
- 非公式アドバイザリー委員会(IAC):CHMの戦略実施に関する助言を行う専門家グループ。
- 各国のナショナルCHMおよびフォーカルポイント:締約国ごとに設置され、自国の生物多様性情報の収集・公開を担う。日本では環境省生物多様性センターが担当。
- パートナー機関・ネットワーク:政府機関、国際機関、民間団体、研究機関などが連携し、生物多様性情報の収集・管理・共有のための世界的な協力体制を支えている。
情報源データについて

情報源データとは、生物多様性に関する情報の所在や内容を示すデータのことです。アクセス可能で、信頼性が高く、有効な情報の共有は、CHMの重要な役割の一つです。生物多様性条約第18条第3項に基づき、締約国間の科学技術協力を進めるための情報基盤として整備が進められています。
CBD事務局は、パートナー機関と協力して、情報源データの基準やリスト、関連するガバナンスメカニズムの策定を進めており、データの質を確保し、さらなるデータ共有を推進することが期待されています。こうした取り組みは、生物多様性に関する知識基盤の整備を求める愛知目標19の達成にも寄与するものです。
データベースの活用方法

生物多様性のデータは、その保存、利用、管理を促進するために、さまざまなデータベースに蓄積されています。これらのデータベースは、生物多様性の研究、保全、利用に重要な役割を果たしています。
データベースの活用方法としては、まず、生物多様性の情報検索が挙げられます。検索方法には、キーワード検索、分類学的検索、地理的検索などがあり、検索結果として生物の種名、分布情報、生息地情報、保全状況などが得られます。
次に、データベースからデータをダウンロードして活用することもできます。研究者はダウンロードしたデータを使って、生物の分布を解析したり、保全状況を評価したりできます。保全活動に携わる団体や行政も、保全活動の優先順位の決定や成果の評価などに活用できます。
さらに、データベースにデータを登録することも可能です。データの登録は、生物多様性の情報を共有し、他の研究者や保全活動関係者が活用できるようにするために行われ、多くの場合オンラインで実施できます。


