真水とは何か?- 環境・温室効果ガス削減の視点から

先生、環境に関する用語で『真水』について教えてください。

地球環境の専門家
「真水」とは、もともとは経済対策において国が直接負担する財政支出のことを指す経済用語です。一方、温室効果ガス削減の分野では、海外でのクレジット購入などに頼らず、国内での省エネや再生可能エネルギーへの転換によって実際に削減される温室効果ガスの削減量を「真水」と呼んでいますよ。

分かりました。つまり、真水は温室効果ガス削減に直接貢献する取り組みということですね。

地球環境の専門家
その通りです。真水の取り組みは、温室効果ガスを削減し、地球温暖化を防ぐことにつながります。
真水とは。
「真水」とは、本来は経済用語で、国が直接負担する財政支出を指し、経済成長率を直接押し上げる要素となるものです。一方、温室効果ガス削減の分野では、国内における省エネや再生可能エネルギーへの転換によって実際に削減される温室効果ガス削減量を「真水」と呼びます。海外クレジットの購入などに頼らない、純粋な国内努力による削減量という意味合いで用いられています。
真水の定義と由来

環境分野における「真水」という言葉は、自然科学的な意味と、政策的な意味の二つの側面があります。自然科学的には、真水とは塩分やその他の不純物がほとんど含まれていない水のことを指します。地球上の水のうち淡水が占める割合はおよそ2.5%にすぎず、その多くは氷河や地下水として存在しています。真水は、海水が蒸発して水蒸気となり、雲を形成して雨として地表に降り注ぐという水循環によって供給されます。人や動物の飲料水、植物の生育、農業や工業など、あらゆる生命活動・経済活動に不可欠な資源です。
温室効果ガス削減における真水

温室効果ガス削減の文脈では、「真水」は国内における省エネルギーや再生可能エネルギーの導入などによって、実際に削減される温室効果ガス(GHG)の削減量を意味します。これは、海外からの排出枠購入(国際クレジット)や森林吸収源によるオフセット分を除いた、純粋な国内削減努力による排出削減量を指す概念です。
気候変動対策の議論では、「日本のGHG削減目標のうち真水は何%か」といった形で、国の削減目標における国内努力分の割合を示すために用いられます。真水部分が大きいほど、その国が自国の経済・社会構造を脱炭素型に転換しようとする本気度を示すと考えられています。
真水を増やすための主な国内施策は、以下のようなものが挙げられます。
- 住宅・建築物の省エネルギー化(断熱・高効率機器の導入)
- 太陽光・風力など再生可能エネルギーの導入拡大
- 運輸部門の電動化・燃料転換
- 産業部門における高効率設備の導入
- 森林整備による吸収量の確保
なぜ真水が重要なのか?

気候変動対策において真水が重要視されるのは、海外クレジットの活用などに依存せず、自国の産業構造や生活様式を脱炭素型へと転換していくことこそが、長期的・持続的な排出削減につながるからです。クレジット購入は短期的には数値上の削減を達成できますが、国内のエネルギー構造そのものを変えなければ、根本的な解決にはなりません。
また、自然科学的な意味での真水(淡水資源)も、気候変動と密接に関連しています。地球温暖化の進行により氷河の融解や海面上昇が進み、利用可能な淡水資源の偏在が深刻化しています。世界では20億人以上が安全に管理された飲料水を利用できず、水ストレス下に暮らす人々も増えています。淡水資源の保全と効率的利用は、SDGs(特に目標6「安全な水とトイレを世界中に」)の達成にも直結する課題です。
どうやって真水を増やすことができるか?

利用可能な淡水資源を増やし、また持続的に活用するための方法には、さまざまな技術やアプローチがあります。
- 海水淡水化:海水から塩分を除去して真水を生成する技術。逆浸透膜法などの技術進歩により、効率と費用対効果が向上しています。
- 雨水貯留:屋根や敷地に貯水タンクを設置し、雨水を貯めて散水・洗浄などに再利用します。
- 再生水(再利用水):下水処理水を高度処理し、工業用水や農業用水、トイレ洗浄水などに再利用します。
- 漏水防止:老朽化した水道管の更新により、配水途中で失われる水の量を減らします。
- 節水:節水型機器の導入や、シャワー時間の短縮、まとめ洗いなど日常生活での工夫も重要です。
これらの方法を組み合わせることで、限られた淡水資源を有効活用し、世界的な水不足問題の緩和に貢献することができます。
真水を増やすことのメリット

真水(淡水資源)を増やすことには、環境面・社会面の双方で多くのメリットがあります。第一に、水資源の枯渇を防ぎ、水不足の緩和に貢献します。安全な飲料水を確保できない人々への支援につながり、人々の健康や生活水準の向上に資することができます。
第二に、農業生産の安定化につながります。農業は世界の淡水使用量の約70%を占めており、利用可能な水量が増えれば食料生産の拡大と食料安全保障の強化に貢献します。
第三に、温室効果ガス排出量の削減にも寄与します。海水淡水化や長距離の水輸送はエネルギー消費が大きいため、雨水利用や再生水活用などで水資源を確保することで、エネルギー由来のCO₂排出を抑えることができます。
同時に、気候変動対策における「真水(国内削減量)」を増やす取り組みも、長期的な脱炭素社会の構築に不可欠です。淡水資源の保全と国内排出削減努力の双方を推進することが、持続可能な社会の実現に向けた重要な課題と言えるでしょう。


