液化天然ガスを知ろう

エネルギーに関すること
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液化天然ガスを知ろう

液化天然ガスってどういうものですか?

地球環境の専門家

液化天然ガスとは、メタンを主成分とする天然ガスを冷却技術によって約-162℃にまで冷却し、液化したもののことです。

なぜ液化するんですか?

地球環境の専門家

液化することで体積を約600分の1にまで縮小でき、輸送や貯蔵がしやすくなるからです。気体のままでは長距離輸送が難しいため、液化することで世界中への供給が可能になります。

液化天然ガスとは。

環境用語である「液化天然ガス(LNG)」とは、メタンを主成分とする天然ガスを冷却技術によって約-162℃にまで冷却し、液化させたものです。

液化天然ガスの概要

液化天然ガスの概要

液化天然ガス(LNG:Liquefied Natural Gas)とは、気体の天然ガスを約-162℃まで冷却して液化させたものです。常温常圧では気体である天然ガスを液化することで、体積を約1/600に縮小でき、輸送や貯蔵が容易になります。

液化天然ガスは、主に天然ガスの産出国から消費国へとLNGタンカーによって運ばれます。日本は世界有数のLNG輸入国であり、主な輸入相手国としてはオーストラリア、マレーシア、カタール、アメリカ、ロシア、インドネシアなどが挙げられます。

液化天然ガスの需要は世界的に増加しています。その背景には、地球温暖化対策として化石燃料の中でも環境負荷の低いエネルギーへの転換が進んでいることがあります。LNGは石油や石炭に比べて燃焼時の二酸化炭素排出量が少なく、硫黄酸化物(SOx)もほとんど排出しないため、比較的環境負荷の小さいエネルギー源として注目されています。

液化天然ガスの製造方法

液化天然ガスの製造方法

液化天然ガスの製造は、天然ガスを極低温まで冷却して液化するプロセスで、専用のLNGプラントで行われます。製造プロセスは、主に次の3つの段階に分かれています。

液化天然ガスの製造は、おおむね以下の3段階のプロセスを経て行われます。

1. 天然ガスの精製(前処理)

天然ガスに含まれる水分、二酸化炭素、硫黄化合物、水銀などの不純物を取り除きます。これらの不純物は、液化工程で配管を詰まらせたり腐食を引き起こしたりするため、あらかじめ除去する必要があります。

2. 天然ガスの冷却・液化

精製された天然ガスは、熱交換器を用いて段階的に冷却され、最終的に約-162℃まで下げられます。この温度に達すると天然ガスは液化します。

3. 液化天然ガスの貯蔵

液化されたLNGは、極低温を保持できる特殊な構造の貯蔵タンクに保管され、出荷に備えます。

液化天然ガスの製造プロセスには高度な低温技術が必要ですが、確立された方式によって安全かつ効率的にエネルギーを供給できる仕組みが整えられています。

液化天然ガスの輸送と貯蔵

液化天然ガスの輸送と貯蔵

液化天然ガス(LNG)は、天然ガスを液化することで体積を約600分の1にまで縮小できます。これにより、LNGはタンカーによる長距離輸送が可能となり、世界各国に天然ガスを供給することができます。

LNGの輸送には、専用のLNGタンカーが用いられます。LNGタンカーには、極低温のLNGを安全に貯蔵・輸送するための断熱性の高い特殊なタンクが備えられています。

陸上では、LNGは受入基地のLNG貯蔵タンクに保管されます。貯蔵タンクは断熱構造によって低温を保ち、蒸発を最小限に抑える設計となっています。

貯蔵されたLNGは、必要に応じて再ガス化され、発電所や都市ガス事業者、工場などの需要家に供給されます。LNGは天然ガスを効率的に輸送・貯蔵できる手段として、世界の天然ガス市場において重要な役割を果たしています。

液化天然ガスの用途

液化天然ガスの用途

液化天然ガスは、主に燃料として利用されています。火力発電所の燃料として使用されることで、電気の安定供給に貢献しています。また、再ガス化された天然ガスは都市ガスとして家庭や企業に供給されています。さらに、トラックや船舶などの燃料としても利用が広がっており、環境負荷の低い輸送用燃料として期待されています。LNGは石油や石炭に比べて燃焼時の二酸化炭素排出量が少なく、硫黄酸化物や窒素酸化物の排出も抑えられるため、大気汚染の軽減にも貢献します。

液化天然ガスのメリットとデメリット

液化天然ガスのメリットとデメリット

液化天然ガスとは、天然ガスを約-162℃まで冷却して液化したものです。液化することにより体積が約600分の1に縮小されるため、貯蔵や輸送が容易になります。LNGは石油や石炭に比べて二酸化炭素の排出量が少なく、化石燃料の中では比較的環境負荷の小さいエネルギー源とされています。

液化天然ガスのメリットは、石油や石炭に比べて燃焼時の二酸化炭素・硫黄酸化物・窒素酸化物の排出量が少なく、大気汚染防止に効果が期待できることです。また、液化することで体積が大幅に縮小されるため、長距離輸送や大量貯蔵が可能となり、エネルギーの供給安定性を高めることができます。供給源を世界の複数地域に分散できる点も、エネルギー安全保障上の利点です。

一方、液化天然ガスのデメリットとしては、液化や貯蔵のために極低温を維持する大規模な設備が必要であり、コストがかかることが挙げられます。また、可燃性ガスであるため、取り扱いには十分な安全管理が必要です。さらに、LNGの主成分であるメタンは、大気中に放出されると二酸化炭素の数十倍の温室効果を持つ強力な温室効果ガスとなります。そのため、採掘から輸送・利用に至るサプライチェーン全体でのメタン漏洩(メタンリーケージ)を抑える対策が、地球温暖化防止の観点から重要となっています。

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