コージェネレーションとは何か?その仕組みとメリットを解説

コージェネレーションについて教えてください。

地球環境の専門家
コージェネレーションは、発電と同時に発生した排熱も利用して、冷暖房や給湯等の熱需要に利用するエネルギー供給システムです。

総合熱効率の向上を図るものなんですね。

地球環境の専門家
そのとおりです。コージェネレーションは、従来の発電方式よりも総合熱効率が高いため、エネルギーを有効に利用することができます。
コージェネレーションとは。
環境用語「コージェネレーション」とは、発電と同時に発生した排熱を冷暖房や給湯などの熱需要に利用して、エネルギー供給システムの総合熱効率を向上させるシステムのことです。
コージェネレーションとは

コージェネレーションとは、燃料を燃焼させて電力と熱を同時に発生させるシステムのことで、「熱電併給システム」とも呼ばれます。従来の火力発電所では、燃料を燃焼させて発生した熱で水蒸気をつくり、その水蒸気でタービンを回して発電を行いますが、発電効率は一般的に約40%程度にとどまり、残りの約60%は排熱として大気中へ失われてしまいます。
一方、コージェネレーションでは、発電時に発生する排熱を暖房や給湯などにも活用することで、燃料のエネルギーを無駄なく利用することができます。電気と熱を合わせた総合エネルギー効率は75〜80%にも達し、エネルギーロスを大幅に削減できるのが特徴です。
コージェネレーションの仕組み

コージェネレーションは、燃料を燃焼させて発電する際に発生する熱エネルギーを回収し、冷暖房や給湯などに有効活用する仕組みです。発電機を動かすために燃料を燃焼させると、発電量に応じて排熱が発生しますが、この排熱を熱源として回収・利用することで、エネルギーを効率的に活用することが可能になります。
発電装置には、ガスタービン、ガスエンジン、ディーゼルエンジン、蒸気タービンのほか、近年では燃料電池も広く用いられるようになっています。また、燃料としては天然ガス、石油、LPガス、バイオマスなどが使われており、用途や規模に応じて多様な組み合わせが可能です。
コージェネレーションのメリット

環境へのメリット:
コージェネレーションは、従来の火力発電所よりもエネルギー効率が高いため、温室効果ガス(CO2)の排出量削減に貢献します。また、バイオマスなど再生可能エネルギー源と組み合わせることで、化石燃料への依存をさらに低減することも可能です。
経済的なメリット:
発電と同時に発生する排熱を再利用することで、エネルギー全体の利用効率が向上し、エネルギーコストの削減につながります。工場や施設では、電気代のみならず燃料費や光熱費の低減効果も期待できます。
エネルギー安全保障の観点から:
コージェネレーションは分散型エネルギーシステムの一つとして、化石燃料への依存を減らしつつ電力供給の信頼性を高めます。停電や災害時には非常用電源・熱源としても機能するため、地域のレジリエンス(強靭性)向上にも寄与します。
コージェネレーションのデメリット

コージェネレーションはエネルギー効率を改善しコスト削減にもつながる優れた技術ですが、導入にあたっては以下のようなデメリットにも注意が必要です。
1. 設備費が高い:発電機と熱回収システムの両方を設置する必要があるため、従来の自家発電機と比べて初期投資が高額になります。
2. システムが複雑:発電機と熱回収システムの両方を制御する必要があり、設置やメンテナンスには専門的な知識が求められます。
3. 定期的な保守・点検が必要:発電機と熱回収システムの双方を正常に稼働させるため、保守・点検のコストがかかり、場合によっては稼働時間の制約も生じます。
4. 排ガスが発生する:化石燃料を用いる場合、発電時に排ガスが生じるため、排ガス処理設備の設置など環境対策が不可欠です。
5. 騒音・振動が生じる:発電時に騒音や振動が発生するため、近隣への配慮として防音・防振対策が必要となります。
コージェネレーションの導入例

コージェネレーションはすでに多くの企業や施設で導入されており、その効果が実証されています。たとえば、ある食品工場では導入によって工場の電力を自前で賄えるようになり、電気代を大幅に削減できたほか、発生する熱をボイラーの熱源として活用することで燃料費の削減にもつながりました。
また、ある病院では導入後、院内の電力を自給できるようになるとともに、排熱を暖房や給湯に利用することで光熱費の削減を実現しています。
導入コストはかかるものの、長期的には経済的メリットが大きく、工場・病院・ホテル・商業施設など、電力と熱の両方を継続的に使う施設を中心に導入が広がっています。


