建築物省エネルギー性能表示制度とは?

建築物省エネルギー性能表示制度って何ですか?

地球環境の専門家
建築物省エネルギー性能表示制度(通称BELS/ベルス:Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)とは、建築物の省エネルギー性能を第三者機関が評価・表示する制度です。省エネ性能の向上を促し、不動産市場で省エネ性能の高い建物が適切に評価されることを目的としています。

なるほど。対象となる建物や評価の方法を教えていただけますか?

地球環境の専門家
対象は住宅・非住宅の両方で、新築・改修のほか既存建物も含まれます。評価は、建築物省エネ法および国土交通省のガイドラインに基づき、一般社団法人住宅性能評価・表示協会が運用するルールに従って、登録機関(BELS評価機関)が実施します。
建築物省エネルギー性能表示制度とは。
「建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)」は、建築物の省エネルギー性能を第三者機関が客観的に評価・表示する制度です。国土交通省は、非住宅建築物の省エネ性能向上と不動産市場での適切な情報提供を目的に、平成25年(2013年)10月に「非住宅建築物に係る省エネルギー性能の表示のための評価ガイドライン(2013)」をまとめました。このガイドラインに基づき、一般社団法人住宅性能評価・表示協会が運用主体となって、平成26年(2014年)4月にBELSが開始されました。
その後、平成28年(2016年)4月の建築物省エネ法施行に合わせて評価対象に住宅が追加され、令和4年(2022年)の同法改正を経て、令和5年(2023年)9月公表のガイドラインに基づく新しい省エネ性能表示制度が令和6年(2024年)4月から施行されました。現行のBELSは、この制度における第三者評価として位置づけられています。申請者が対象建築物の省エネ性能を計算したうえで評価機関に申請し、評価が完了すると評価書および表示用のラベル・プレートが発行されます。
建築物省エネルギー性能表示制度の概要

建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)は、建築物の省エネルギー性能を可視化することで、性能向上と市場での適切な評価を促すことを狙いとした制度です。
建築物省エネルギー性能表示制度の概要は以下のとおりです。
- 対象建築物は、戸建住宅・共同住宅などの住宅と、事務所、店舗、ホテル、病院、学校、公共施設などの非住宅建築物の両方。新築のほか、改修・既存ストック建物も含まれます。
- 省エネ性能は、外皮の断熱性能、一次エネルギー消費量(冷暖房・換気・給湯・照明設備などの効率)といった複数の要素を総合的に評価して算出されます。
- 評価結果は段階的にランク付けされ、星(☆)の数と数値で表示されます。
- 評価書および表示プレート(ラベル)が発行され、建築物への掲示や広告等で活用できます。
BELSは2014年の運用開始以降、対象範囲の拡大と制度改正を重ねながら、建築物の省エネ性能向上を通じてエネルギー消費量の削減と地球温暖化対策に貢献しています。
建築物省エネルギー性能表示制度の目的

本制度のねらいは、省エネ性能を客観的に評価・表示することで、建築物の省エネルギー性能の向上を促すことにあります。これにより、エネルギー消費量の削減、地球温暖化対策の推進、快適な居住・執務環境の確保、建築物の資産価値の向上などが期待されます。
建築物の省エネ性能は、外皮の断熱性能、設備の効率性、日射遮蔽性能などの要素によって決まります。本制度では、これらを総合的に評価し、結果を等級(星の数)として表示します。
建築主や所有者にとっては、自らの建物の省エネ性能を客観的に把握でき、改善や運用最適化につなげられるメリットがあります。また、不動産の購入者・賃借人にとっては、省エネ性能の高い建築物を選びやすくなり、市場全体で省エネ性能が適切に評価される基盤となります。
建築物省エネルギー性能表示制度の対象

建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の対象となる建築物は幅広く、用途や規模によらず申請が可能です。
具体的には、戸建住宅・共同住宅などの住宅と、事務所、店舗、ホテル、病院、学校、公共施設などの非住宅建築物のいずれも対象となります。また、新築だけでなく、改修や既存ストック建物も対象に含まれます。申請者は対象建築物の省エネ性能を計算したうえで評価機関に申請し、評価完了後に評価書および表示プレートが発行される流れです。
建築物省エネルギー性能表示制度の評価方法

評価方法は、建築物省エネ法および国土交通省のガイドラインに基づいて定められており、主に外皮性能と一次エネルギー消費量という2つの指標で総合的に判定されます。外皮性能は断熱性能や日射遮蔽性能などを指し、一次エネルギー消費量は空調・換気・給湯・照明・昇降機などの設備効率を反映した指標です。
評価の手法は、建築物の規模や用途に応じて使い分けられます。比較的小規模・標準的な建物には簡易なモデル建物法、大規模で詳細な計算が必要な建物には標準入力法などが用いられ、いずれも国の認める計算プログラム(建築研究所のWebプログラム等)を活用して算定されます。評価は登録されたBELS評価機関によって行われます。
評価結果は省エネ性能に応じて段階的に格付けされ、評価書および星(☆)の数と数値を記載した表示プレート(ラベル)として発行されます。これらは建築物の入口付近や広告などに掲示でき、売買や賃貸の際に省エネ性能を比較検討するための判断材料として活用されます。
建築物省エネルギー性能表示制度の利用方法

建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の一般的な利用の流れは、申請・発行・掲示・活用の4ステップです。
建築物省エネルギー性能表示制度の利用方法は以下のとおりです。
- 省エネ性能評価の申請:建築物の所有者や建築主が、登録されたBELS評価機関に対して評価申請を行います。申請時期に決まりはなく、着工前・着工後・竣工後のいずれでも可能ですが、設備仕様が確定した段階での申請が推奨されます。
- 評価書・ラベルの発行:評価結果に基づき、評価機関が評価書および省エネ性能表示ラベル(プレート)を発行します。ラベルには、星の数による省エネ性能ランク、一次エネルギー消費量・外皮性能などの数値、評価書交付年月日、評価機関名などが記載されます。
- 掲示・公表:所有者は、発行されたラベルやプレートを建築物の目立つ場所に掲示できます。また、評価結果は協会の公式サイト等で公表される場合があります(掲載は申請者の同意による)。
- 広告・取引への活用:販売・賃貸の広告にラベルを掲載することで、購入者や賃借人が省エネ性能を比較検討しやすくなります。所有者にとっても、改修効果の客観的な評価指標として活用できます。


