生物多様性国家戦略2012-2020とは?

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生物多様性国家戦略2012-2020とは?

先生、生物多様性国家戦略について教えてください!

地球環境の専門家

生物多様性国家戦略とは、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する国の基本計画のことだよ。「生物多様性国家戦略2012-2020」は2012年9月に閣議決定されたんだ。

なぜ策定されたのでしょうか?

地球環境の専門家

生物多様性条約第6条と、国内法である生物多様性基本法第11条に基づき、生物多様性の保全と持続可能な利用を進めるために策定されたんだよ。

生物多様性国家戦略2012-2020とは。

「生物多様性国家戦略2012-2020」は、生物多様性条約第6条および生物多様性基本法第11条に基づき策定された、生物多様性の保全持続可能な利用のための国家戦略です。2012年9月に閣議決定され、1995年10月に策定された最初の戦略から数えて5番目にあたります。生物多様性に関する基本的な考え方や現状認識、保全と持続可能な利用に向けた施策、今後の取り組みの方向性などを体系的に示しています。

生物多様性国家戦略2012-2020の概要

生物多様性国家戦略2012-2020の概要

本戦略は2012年から2020年までを対象期間とし、生物多様性の保全持続可能な利用、および遺伝資源から得られる利益の公正かつ衡平な配分(ABS)を目的としています。

戦略の中核として、以下の5つの基本戦略が掲げられ、それぞれに目標と具体的な行動が定められています。

  1. 生物多様性を社会に浸透させる
  2. 地域における人と自然の関係を見直し、再構築する
  3. 森・里・川・海のつながりを確保する
  4. 地球規模の視野を持って行動する
  5. 科学的基盤を強化し、政策に結びつける

これらの取り組みは、政府、地方公共団体、民間企業、NPOなど多様な主体が連携して実施し、その進捗状況は定期的に点検・評価されます。

生物多様性条約第6条とは何か?

生物多様性条約第6条とは何か?

生物多様性条約第6条は、締約国に対して、生物多様性の保全と持続可能な利用を目的とした国家戦略および行動計画の策定を義務づける条項です。

ここでいう保全とは、生態系・種・遺伝子という三つのレベルの多様性を維持することを指します。また持続可能な利用とは、生物多様性の長期的な減少を招かない速度・方法で生物資源を利用し、現在および将来の世代の必要を満たすことを意味します。

日本はこの規定に基づき、1995年に最初の「生物多様性国家戦略」を策定し、その後数次の改定を経て、2012年に「生物多様性国家戦略2012-2020」を策定しました。

生物多様性国家戦略2012-2020の策定経緯

生物多様性国家戦略2012-2020の策定経緯

本戦略は、2010年に愛知県名古屋市で開催された生物多様性条約第10回締約国会議COP10)で採択された「愛知目標」および「名古屋議定書」を国内で実施することを主要な目的として策定されました。

策定にあたっては、以下の方向性が掲げられました。

  • 生物多様性の保全、持続可能な利用、および知識の普及啓発を推進すること
  • 政府、地方公共団体、民間企業、NPOなど、あらゆる関係者の協力を促すこと
  • 国際社会と連携・協力して取り組みを推進すること

策定までの主な経緯は次のとおりです。

  1. 2010年、COP10で愛知目標および名古屋議定書が採択される。
  2. 2011年以降、新たな国家戦略の策定に向けた検討が進められる。
  3. 中央環境審議会における審議を経て、素案がとりまとめられる。
  4. 2012年9月、生物多様性国家戦略2012-2020が閣議決定される。

生物多様性国家戦略2012-2020の内容

生物多様性国家戦略2012-2020の内容

戦略の本体は、生物多様性をめぐる現状と課題、長期目標(2050年)と短期目標(2020年)、行動計画など複数のパートで構成されています。

施策の重点分野としては、特に以下の3点が中心に据えられています。

  1. 生物多様性の保全と回復
  2. 生物多様性の持続可能な利用
  3. 生物多様性に関する情報や知識の普及啓発

各重点分野には、具体的な目標と施策が示されています。たとえば、保全と回復では絶滅危惧種の保護や劣化した自然環境の再生、持続可能な利用では持続可能な林業や漁業の推進、普及啓発では生物多様性の重要性を広く伝える取り組みなどが、それぞれ盛り込まれています。

これらの施策が着実に実施されることで、保全と回復・持続可能な利用・知識の普及啓発が一体的に進み、生物多様性に富んだ社会の実現につながることが期待されています。

生物多様性国家戦略2012-2020の意義

生物多様性国家戦略2012-2020の意義

本戦略の意義は、愛知目標名古屋議定書を踏まえつつ、日本における生物多様性の保全と持続可能な利用に向けた基本方針、具体的な目標・指標、ならびにそれらを達成するための施策を体系的に示した点にあります。

また、政府・地方公共団体・民間企業・NPOなど多様な主体の連携・協力を明確に位置づけ、共通の方向性のもとで行動できる枠組みを整えたことも重要な特徴です。

このように、生物多様性国家戦略2012-2020は、日本の生物多様性政策の中核を担い、国内の取り組みを国際的な枠組みと結びつける重要な役割を果たしてきました。

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