グリーングループ:環境に関する用語

先生、グリーングループってなんですか?

地球環境の専門家
グリーングループとは、気候変動枠組条約第1回締約国会議(COP1、1995年ベルリン)において、インドを中心に結成された途上国のグループのことだよ。

なぜグリーングループが結成されたんですか?

地球環境の専門家
COP1では、サウジアラビアなどの産油国が地球温暖化には科学的裏付けが不十分だとして条約の強化に反対する一方、小規模島嶼国連合(AOSIS)やEUなどは条約の強化に賛成しました。途上国グループであるG77+中国の内部でも意見が分かれたため、産油国以外の途上国がインドを中心に「グリーングループ」を結成し、先進国の削減義務強化を求める立場を打ち出したんだよ。
グリーングループとは。
環境に関する用語である「グリーングループ」とは、気候変動枠組条約第1回締約国会議(COP1、1995年ベルリン)で途上国が結成したグループのことです。この会議では、サウジアラビアなどの産油国が、地球温暖化には科学的裏付けが不十分だとして条約の強化に反対し、これに対して小規模島嶼国連合(AOSIS)やEUなどは条約の強化に賛成の立場をとりました。途上国グループであるG77+中国の内部でも、条約の強化よりも先進国の削減義務が十分に実施されているかを問題にすべきだという意見がありました。
最終的に、産油国以外の途上国はインドを中心に「グリーングループ」と称するグループを結成し、先進国が気候変動への責任をとるよう、義務をさらに強めた内容のたたき台となる文章を提示しました。その趣旨を盛り込んだベルリン・マンデートが合意され、これは後の京都議定書につながる歴史的な合意として知られています。
グリーングループとは?

グリーングループとは、1995年にドイツ・ベルリンで開催された気候変動枠組条約第1回締約国会議(COP1)において、インドを中心に結成された途上国の交渉グループです。当時、G77+中国という途上国の枠組みの内部で意見が分かれ、サウジアラビアなど産油国が条約強化に反対する立場をとったのに対し、グリーングループは先進国の温室効果ガス削減義務を強化する方向性を支持しました。これにより、AOSIS(小規模島嶼国連合)やEUと並んで条約強化を後押しする役割を果たしました。
グリーングループの目的

グリーングループの目的は、先進国に対して気候変動への歴史的責任を果たすよう求め、温室効果ガス削減義務をより強化させることでした。途上国の中には、産油国のように条約強化に反対する国もありましたが、グリーングループは「先進国がまず明確な削減義務を負うべきだ」という立場を明確に打ち出しました。これにより、途上国側の意見を一本化するのではなく、より積極的に気候変動対策を進めるべきとの声を国際交渉の場に届けることを目指しました。
グリーングループの活動

グリーングループの主な活動は、COP1の交渉過程において、先進国の削減義務を強化する内容を盛り込んだ交渉文書のたたき台を提示することでした。これは、G77+中国の中で意見がまとまらない中、産油国以外の途上国の意見を集約する重要な役割を果たしました。グリーングループの提案は、AOSISやEUの主張とも合致する部分が多く、最終的な合意形成において大きな影響力を持ちました。
グリーングループの成果

グリーングループの最大の成果は、COP1で採択された「ベルリン・マンデート」に、その主張の趣旨が反映されたことです。ベルリン・マンデートは、先進国に対して2000年以降の具体的な温室効果ガス削減目標を定める議定書または法的文書を、1997年のCOP3までに採択することを決定した合意文書です。これは後の京都議定書採択につながる重要な転機となり、気候変動交渉史において歴史的な合意として位置づけられています。
グリーングループの課題

グリーングループには、いくつかの課題もありました。
第一に、途上国内部での意見の相違です。産油国は条約強化に反対し、G77+中国の枠組みの中でも統一した立場を取りにくい状況がありました。
第二に、先進国との利害調整の難しさです。先進国に強い削減義務を求める一方で、途上国自身の経済発展や貧困削減との両立をどう図るかという根本的な課題が残されました。
第三に、交渉力の限界です。グリーングループは産油国以外の途上国の意見を集約しましたが、その後の国際交渉では、新興国の台頭や途上国間の利害の多様化により、単一の立場を維持することが難しくなっていきました。
これらの課題は、その後の気候変動交渉、特に京都議定書の運用やパリ協定における「共通だが差異ある責任」の原則の議論にも引き継がれていきました。


