生物多様性フォーラムとは?

生物多様性フォーラムとは何ですか?

地球環境の専門家
生物多様性フォーラムとは、生物多様性について研究者や行政機関、非政府機関(NGO)などの関係者が集まって討議する会議の総称です。

生物多様性フォーラムの歴史を教えてください。

地球環境の専門家
生物多様性フォーラムという名称が使われ始めたのは1980年代からです。1986年には、全米科学アカデミーとスミソニアン協会の後援により、ワシントン(米国)で生物多様性フォーラム(National Forum on Biodiversity)が開催されました。このフォーラムを契機に、生物多様性が学問分野として確立し、「生物多様性」という用語が広く使われるようになりました。
生物多様性フォーラムとは(そもそもの始まり)
生物多様性フォーラムとは、生物多様性について研究者、行政機関、非政府機関(NGO)などが集まって討議する会議の総称です。世界各地で類似のフォーラムが数多く開催されてきました。
その中でも特に有名なのが、1986年9月21日から24日にかけて、全米科学アカデミーとスミソニアン協会の後援によりワシントン(米国)で開催された生物多様性フォーラム(National Forum on Biodiversity)です。
このフォーラムにおいて、従来の「生物学的多様性」(Biological Diversity)に代わって、「生物多様性」(Biodiversity)という語がはじめて使用されました。そして、生物多様性が学問分野としても確立しました。
このフォーラムの報告書である『生物多様性』(BioDiversity、E・O・ウィルソン編、1988年National Academy Press刊)はベストセラーにもなりました。(2015年12月改訂)
生物多様性フォーラムとは(この記事での論点)

本記事で取り上げる生物多様性フォーラムとは、「生物多様性条約の締約国が、生物の多様性、生態系、環境保全などの問題について議論し、解決策を模索するための国際的な会合」を指します。
このフォーラムは、1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催された「地球サミット」において生物多様性条約(CBD)が採択されたことをきっかけに設立されました。
政府、科学者、企業、NGOなど、さまざまなステークホルダーが参加し、生物多様性の保全や持続可能な開発について議論が行われています。
生物多様性フォーラムの目的

生物多様性フォーラムは、生物多様性に関するあらゆる情報を集め、提供し、共有することを目的としています。「生物多様性条約」の採択から2年を経た1994年から本格的な活動が始まり、現在では世界50カ国以上にメンバーを抱えています。
そして、生物多様性の重要性と保護の必要性について人々に啓発し、生物多様性の保全に貢献することを主目的としています。そのため、生物多様性フォーラムは、次のような活動を行っています。
- 生物多様性に関する情報を収集し、提供し、共有する
- 生物多様性の保全に向けた政策を提言する
- 生物多様性の保全に貢献するプロジェクトを実践する
- 生物多様性の保全に関する国際的な協力を行う
生物多様性フォーラムは、生物多様性の保全に向けた世界的な取り組みをリードする組織の一つとして、重要な役割を果たしています。
生物多様性フォーラムの歴史

生物多様性フォーラムは、1994年に、生物多様性に関する国際的な議論の場として設立されました。生物多様性条約の第1回締約国会議(COP1)において、生物多様性に関する科学的・技術的な助言を提供する仕組みが整えられたのです。その背景には、生物多様性条約の交渉プロセスにおいて、科学と政策の乖離を埋める必要性が認識されたことがあります。
初期の活動は、生物多様性条約の目標と目的を明確にすることに重点が置かれていました。生物多様性の定義づけや、科学的・技術的な助言の取りまとめが進められたのです。
その後、フォーラムは生物多様性の保全と持続可能な利用に関する科学的・技術的な助言を提供することに力点を移しました。取りまとめた助言は生物多様性条約の締約国に提供され、各国の政策形成に活用されています。
このように生物多様性フォーラムは、生物多様性条約の目標と目的を明確にし、科学的・技術的な助言を提供することを通じて、生物多様性の保全と持続可能な利用を促進してきました。
生物多様性フォーラムの意義

生物多様性フォーラムは、生物多様性の保全と持続可能な利用を促進するために、さまざまなステークホルダーを集めて議論する国際的なフォーラムです。生物多様性条約の締約国会議(COP)の開催に合わせて開かれ、条約の目標達成に向けた議論が行われます。
参加するのは、政府・企業・NGO・研究機関・先住民族など多様な主体です。生物多様性に関する最新の情報や知見を共有したり、保全のための政策や行動について議論したりする機会を提供しています。
こうした議論を通じて、生物多様性フォーラムは生物多様性条約の目標達成に向けた重要な役割を果たし、締約国が生物多様性保全のための協力を強化することに寄与しています。
生物多様性フォーラムの課題

生物多様性フォーラムが直面する課題は、多岐にわたっています。
第一に、生物多様性に関する社会的な認識の低さです。フォーラムは、その重要性を広く認識してもらうため、さまざまな啓発活動を行っています。
第二に、生物多様性の保全に必要な資金の不足です。フォーラムは、資金を調達するために、団体や企業などとの連携を図っています。
第三に、生物多様性の保全に協力する人材の不足です。フォーラムは、人材を育成するために、さまざまなプログラムを実施しています。
これらは、生物多様性フォーラムが抱える課題の一部です。フォーラムは、これらを克服するために、日々努力を重ねています。


