生物多様性科学国際共同研究計画とは?その概要と目的

先生、生物多様性科学国際共同研究計画について教えてください。

地球環境の専門家
生物多様性科学国際共同研究計画(DIVERSITAS)は、国際生物科学連合(IUBS)などが中心となって1991年に立ち上げた、生物多様性の起源・構成・機能・保全などに関する国際的な調査研究計画です。

Diversitasとはどういう意味ですか?

地球環境の専門家
Diversitasとは、ラテン語で「多様性」を意味します。
生物多様性科学国際共同研究計画とは。(概略)
生物多様性科学国際共同研究計画(DIVERSITAS)は、地球環境に関わる国際的な取り組みの一つです。この計画は、国際生物科学連合(IUBS)、環境問題科学委員会(SCOPE)、UNESCO(国連教育科学文化機関)の共同イニシアチブとして1991年に立ち上げられ、その後、国際学術連合会議(ICSU)なども加わって、生物多様性の起源、構成、機能、保全などに関する国際的な調査研究計画として進められました。DIVERSITASとは、ラテン語で「多様性」を意味する言葉です。
生物多様性科学国際共同研究計画とは何か?(計画の詳細と目的)

生物多様性科学国際共同研究計画(DIVERSITAS)は、世界中の科学者や政策立案者が協力して、生物多様性を理解し、保全し、持続可能な利用を促進することを目的とした国際的な研究計画です。この計画は、1991年に国際生物科学連合(IUBS)、環境問題科学委員会(SCOPE)、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の共同イニシアチブとして発足し、1996年には国際学術連合会議(ICSU)と国際微生物学連合(IUMS)も加わって、5つの国際機関が共同で支援する体制へと拡充されました。
- 生物多様性の基盤となるプロセスを理解する
- 生物多様性の変化を監視し、その原因を特定する
- 生物多様性を保全し、持続可能な利用を促進するための政策と実践を開発する
この計画は、生物多様性に関する科学的知見を深め、政策立案者やその他の意思決定者が生物多様性の保全と持続可能な利用に関して、科学的根拠に基づいた判断を行うための基盤を提供することを目指していました。なお、DIVERSITASは2014年に活動を終え、その役割は後継プログラムであるFuture Earthに引き継がれています。
国際学術連合会議(ICSU)の役割

国際学術連合会議(ICSU)は、生物多様性科学国際共同研究計画を支える主要な共同スポンサーの一つとして、研究の調整・推進に重要な役割を果たしました。ICSUは1931年に設立された、各国の科学アカデミーや国際的な学術連合などから構成される非政府組織であり、科学研究の促進、科学知識の普及、そして科学の政策決定への応用を支援することを使命としています。
DIVERSITASは1991年に国際生物科学連合(IUBS)・環境問題科学委員会(SCOPE)・UNESCOによって発足し、1996年にICSUと国際微生物学連合(IUMS)が共同スポンサーに加わりました。ICSUは、IGBP(地球圏・生物圏国際協同研究計画)やWCRP(世界気候研究計画)といった一連の地球環境変動研究プログラムを束ねる立場から、DIVERSITASの国際的・学際的な研究を調整し、生物多様性の研究促進と保全・持続可能な利用の支援に貢献しました。
DIVERSITASは1991年の発足から2014年まで活動を続け、世界中の研究者が参加して生物多様性研究に多大な貢献を果たしました。その成果は、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する国際的な知見の蓄積に大きく寄与しています。なお、ICSU自体は2018年に国際社会科学評議会(ISSC)と統合し、現在は国際学術会議(ISC)として活動しています。
「生物多様性の起源、構成、機能、保全」を研究

- 「生物多様性の起源」の研究では、生命の起源や進化の歴史を解明します。
- 「生物多様性の構成」の研究では、地球上に存在する生物の種類や分布を明らかにします。
- 「生物多様性の機能」の研究では、生態系において生物多様性が果たしている役割を解明します。
- 「生物多様性の保全」の研究では、生物多様性を脅かす要因を特定し、効果的な保全対策を検討します。
DIVERSITASでは、これらのテーマについて世界中の研究者が協力して研究を進めてきました。その研究成果は、生物多様性の保全と持続可能な社会の構築に役立てられています。
様々な国々や機関が参加する国際的な研究計画

生物多様性科学国際共同研究計画(DIVERSITAS)は、世界各国の大学・研究機関・国際機関が協力して生物多様性の調査・研究を進める国際的な研究計画でした。生物多様性の喪失が地球環境や人間社会に与える影響を明らかにし、効果的な保全策を策定することを目的としています。
参加機関は生物多様性に関する調査や研究を行い、その成果を共有することで、生物多様性の喪失に関する科学的知見を深め、保全策の立案に貢献してきました。
こうした国際的な連携により蓄積された知見は、生物多様性条約(CBD)をはじめとする国際的な政策枠組みにおいても重要な科学的基盤となっています。
生物多様性の保全と持続可能な開発への貢献

DIVERSITASは、生物多様性と生態系の保全、持続可能な利用、そしてその恩恵の公平な共有に関する科学的情報を提供するための国際的な取り組みでした。ICSUやUNESCO、SCOPE、IUBS、IUMSといった国際機関が連携し、科学的知見を政策に活かすことを目指していました。
この計画の主な目的は、生物多様性と生態系に関する科学的知識のギャップを特定し、生物多様性が直面する脅威を評価し、保全と持続可能な開発を促進するための政策や行動を提案することでした。あわせて、研究者や政策立案者など関係者間の知識共有を促す役割も担っていました。
DIVERSITASの活動終了後、その使命は後継プログラムであるFuture Earthに引き継がれ、生物多様性に関する科学的知見の蓄積と政策への反映が続けられています。また、DIVERSITASは、気候変動分野のIPCCのように生物多様性分野で科学と政策をつなぐ仕組みづくりにも関わり、2012年に設立された生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学−政策プラットフォーム(IPBES)の発足を後押ししました。IPBESは現在、生物多様性に関する科学と政策をつなぐ国際的枠組みとして、生物多様性条約(CBD)の目標達成に向けた科学的情報の提供に貢献しています。


