OBISとは?環境教育の教材集について

環境問題に関すること
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OBISとは?環境教育の教材集について

先生、「OBIS」ってなんですか?

地球環境の専門家

OBISとは、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校のローレンスホール科学教育研究所で開発された、野外での生物教育のための教材集のことです。

なるほど、教材集なんですね。対象年齢はどのくらいですか?

地球環境の専門家

10歳から15歳を対象に編成されています。

OBISとは。

OBIS(オービス)とは、環境教育に関わる用語で、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校のローレンスホール科学教育研究所で開発された、野外での生物教育向けの教材集です。10歳から15歳を対象に編成されており、1972年から開発が開始され、試用を繰り返した後、1981年に普及が始まりました。パッケージ教材・モジュール形式で構成されており、野外での学習を促進するためのさまざまな教材が含まれています。

OBISの概要と目的

OBISの概要と目的

OBIS(Outdoor Biology Instructional Strategies)は、屋外での生物学習を支援するために開発された教材プログラムです。子どもたちが自然環境のなかで主体的に観察・実験を行い、生物と環境との関わりを体験的に学べるように設計されています。

その目的は、児童・生徒に屋外での直接体験を通じて生物学的な概念を理解させ、自然環境への興味と科学的な探究心を養うことにあります。教材は活動ごとにモジュール化されており、教師や指導者がテーマや学習者の発達段階に応じて柔軟に活用できる構成となっています。

OBISの特徴と対象年齢

OBISの特徴と対象年齢

OBISの大きな特徴は、教室での座学にとどまらず、フィールド(野外)での体験学習を中心に据えている点です。生態系や生物の行動、自然環境との関わりなど、生物学に関わる幅広いテーマをカバーしており、ワークシートや活動ガイドなど、現場で使いやすい形で教材が提供されています。

対象年齢は10歳から15歳で、小学校高学年から中学生にかけての児童・生徒を主なターゲットとしています。学校教育のほか、ボーイスカウトやガールスカウト、ネイチャーセンター、市民団体などの社会教育の場でも広く活用できるよう設計されている点も特徴です。

OBISの歴史と開発経緯

OBISの歴史と開発経緯

OBISは、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校にあるローレンスホール科学教育研究所(Lawrence Hall of Science)を中心に開発された教材プログラムです。1972年に開発が開始され、教師や子どもたちによる試用とフィードバックを重ねながら、約10年にわたって改良が続けられました。

そして1981年から本格的に普及が始まり、北米を中心に学校や社会教育機関で広く採用されるようになりました。OBISは、当時としては画期的だった「野外での体験を中心とする生物教育」というコンセプトを確立し、その後の環境教育プログラムの発展にも大きな影響を与えています。日本でも、自然観察や環境教育の指導者向けに紹介・翻訳が進み、活用されています。

OBISの活用方法と指導例

OBISの活用方法と指導例

OBISの教材集は、学校教育・社会教育のさまざまな場面で活用できます。たとえば小学校の理科では、生物多様性や生態系のしくみを学ぶ教材として、中学校や高校の総合的な学習や社会科では、環境問題や持続可能な開発について考えるきっかけとして用いることができます。

具体的な指導例としては、まず教室でOBISの活動ガイドに沿って学習テーマを共有したうえで、校庭や近隣の公園、河川敷などに出て、実際に生物を観察したり、行動を記録したりする方法が挙げられます。観察結果を持ち帰り、グループでまとめ・発表する活動につなげることで、体験から得た気づきを科学的な思考に整理する力を育てることができます。

このようにOBISは、座学と野外活動を組み合わせやすい構成となっており、環境教育の現場でその有効性が広く認められています。

OBISのメリットとデメリット

OBISのメリットとデメリット

OBISを環境教育に活用する際には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

【メリット】

  • 体験的な学習が可能:野外で実際に生物や自然環境に触れながら学べるため、子どもたちの興味・関心を引き出しやすい。
  • モジュール式で柔軟に活用できる:活動ごとに独立した教材として構成されているため、対象や時間に応じて組み合わせやすい。
  • 幅広い指導者が利用可能:学校教師だけでなく、ネイチャーセンターや市民団体の指導者など、専門家でなくとも扱いやすい設計になっている。
  • 科学的探究心を育てる:観察・記録・考察というプロセスを通じて、子どもたちの科学的思考力を養うことができる。

【デメリット】

  • 野外活動の場所と安全管理が必要:屋外での活動を前提としているため、適切なフィールドの確保や安全管理が求められる。
  • 季節や天候に左右される:観察対象となる生物や環境が、季節や気象条件によって大きく変わるため、計画的な実施が必要。
  • 指導者の事前準備が不可欠:教材の内容を理解し、現地の生態系に応じてアレンジする力が指導者に求められる。
  • 日本の環境への適合が必要な場合がある:もともと北米向けに開発された教材のため、日本の生物相や環境に合わせた調整が必要となる場合がある。
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