プレッジ・アンド・レビューとは何か?

先生、『プレッジ・アンド・レビュー』ってどういう意味ですか?

地球環境の専門家
プレッジ・アンド・レビューとは、パリ協定における各国の温室効果ガス削減目標の策定と確認の方法のことです。

つまり、各国が自主的に削減目標を掲げて、その目標を第三者から確認してもらうということですね。

地球環境の専門家
その通りです。プレッジ・アンド・レビュー方式は、京都議定書における削減目標の交渉による方法とは異なり、各国が自主的に削減目標を掲げることができるため、より多くの国が参加しやすくなっています。
プレッジ・アンド・レビューとは。
「プレッジ・アンド・レビュー」は、国際的な気候変動対策における温室効果ガスの削減目標の合意形成方法を指す用語です。
京都議定書では、参加した先進国同士が削減目標について交渉を行い、各国に法的拘束力のある削減目標を割り当てました。これに対して、途上国も含むすべての締約国が参加するパリ協定では、各国が自主的に削減目標(NDC:国が決定する貢献)を掲げ(プレッジ)、その達成状況について第三者から定期的に確認を受ける(レビュー)方式が採られています。
この「プレッジ・アンド・レビュー」方式は、各国が自国の事情や国力を考慮した自主的な削減目標を設定でき、達成状況の確認を第三者から受けることで、削減への取り組みのインセンティブを維持できるというメリットがあります。
プレッジ・アンド・レビューとは?

プレッジ・アンド・レビューは、各主体が自らの目標や行動を自主的に表明(プレッジ)し、その進捗や達成状況を定期的にレビューしていく仕組みです。気候変動対策の分野では、各国が温室効果ガスの削減目標を自主的に掲げ、その達成状況を国際社会が確認していく方式として用いられています。
具体的な目標や指標を設定し、定期的にレビューを行いながら必要な改善策を講じていく点に特徴があり、持続可能な開発を推進するための有効な手段として注目を集めています。
プレッジ・アンド・レビューの目的

プレッジ・アンド・レビューの最大の目的は、各国の自主性を尊重しつつ、国際的な協調を促進することにあります。京都議定書のようなトップダウン型の目標割り当て方式では、目標水準をめぐる交渉が難航し、参加国が限定されるという課題がありました。
これに対して、プレッジ・アンド・レビュー方式では、各国が自国の経済状況や産業構造を踏まえて、無理のない範囲で削減目標を設定できます。さらに、目標とその達成状況を国際社会に公表し、第三者によるレビューを受けることで、透明性を確保し、各国に目標達成に向けたインセンティブを与えることができます。
この仕組みにより、先進国だけでなく途上国も含めた幅広い国々の参加が可能となり、地球規模での温室効果ガス削減への取り組みが進められています。
プレッジ・アンド・レビューの対象

プレッジ・アンド・レビュー方式の対象となるのは、パリ協定に参加するすべての締約国です。パリ協定では、先進国・途上国の区別なく、すべての締約国が自国の削減目標であるNDC(国が決定する貢献:Nationally Determined Contributions)を策定・提出し、5年ごとに更新することが求められています。
各国は自国の事情に応じて、以下のような事項を含むNDCを策定します。
・対象となる温室効果ガスの種類
・対象セクター(エネルギー、産業、運輸、農業など)
・目標達成のための政策・措置
・適応に関する取り組み
提出された目標は、国際的なレビュープロセスを通じて透明性を確保しつつ、世界全体での進捗状況がグローバル・ストックテイク(全体としての評価)によって5年ごとに確認されます。
プレッジ・アンド・レビューの手順

プレッジ・アンド・レビューは、目標の表明と達成状況の確認を継続的に繰り返すことで、改善を促していく仕組みです。パリ協定における具体的な手順は、以下のとおりです。
各国は自国の事情を踏まえ、温室効果ガス削減目標(NDC)を策定し、国連気候変動枠組条約事務局に提出します。
2. 実施
各国は提出した目標を達成するために、国内で必要な政策や措置を実施します。
3. 報告
各国は、温室効果ガスの排出量や削減対策の進捗状況について、定期的に報告書を提出します。パリ協定では、すべての締約国に共通する透明性枠組み(ETF:Enhanced Transparency Framework)が設けられています。
4. レビュー
提出された報告書は、専門家による技術的なレビューや、他国からの確認を受けます。これにより、目標達成に向けた取り組みの透明性が確保されます。
5. 目標の更新
5年ごとに各国はNDCを見直し、より野心的な目標へと更新することが期待されています(前進原則)。また、世界全体の進捗を評価するグローバル・ストックテイクも5年ごとに実施されます。
このサイクルを繰り返すことで、世界全体としての温室効果ガス削減の取り組みを段階的に強化していくことが目指されています。


