食品循環資源利用基本方針とは?その目的と内容を解説

リサイクルに関すること
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食品循環資源利用基本方針とは?その目的と内容を解説

先生、食品循環資源利用基本方針について教えてください。

地球環境の専門家

食品循環資源利用基本方針とは、食品リサイクル法(食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律)に基づいて定められた基本方針のことです。食品リサイクル法は2000年(平成12年)に、食品廃棄物等の発生抑制・再生利用を目的として制定されました。最初の基本方針は2001年5月に策定され、当初は食品循環資源の再生利用等の実施率を2006年度までに20%へ向上させることを目標としていました。あわせて、発生抑制や減量のための研究開発の推進、肥料化・飼料化メタン発酵などのための施設整備の促進なども定めています。

食品循環資源利用基本方針の目的は何ですか?

地球環境の専門家

食品廃棄物等の再生利用等の実施率を向上させ、発生抑制や減量を図ることで、循環型社会の形成に寄与することです。あわせて、再生利用等に係る事業者の活動を促進し、生活環境の保全及び国民経済の健全な発展に寄与することも目的としています。

食品循環資源利用基本方針とは。(法律上の定義)

「食品循環資源利用基本方針」とは、食品の廃棄物や残渣など「食品循環資源」の再生利用や排出抑制を促進する法律である「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律(食品リサイクル法)」に基づいて定められた基本的な方針のことです。

この法律は政府(主務大臣)に基本方針を定めるよう規定しており、これに基づき2001年5月に最初の基本方針が策定されました。その後、2007年の法改正や2015・2019年の方針見直しなどを経て、現在に至っています。

基本方針では、再生利用等の実施率の目標(当初は2006年度までに20%、現在は業種ごとに50〜95%の高い目標が設定されています)を掲げるとともに、食品廃棄物等の発生抑制や減量のための研究開発の推進、肥料や飼料への転換、メタンガスの回収などのための施設整備の促進、再生された肥料や飼料の品質確保と利用者との連携の確保などについて、基本的な在り方を定めています。

食品循環資源利用基本方針とは(具体的な取り組みの観点から)

食品循環資源利用基本方針とは

食品循環資源利用基本方針は、食品産業の健全な発展と環境保全の両立を図り、持続可能な社会の実現を目指す方針です。最初の方針は2001年5月に策定され、その後、法改正や社会情勢の変化を踏まえて数度の見直しが行われてきました。

食品循環資源とは、食品の製造・加工・流通・調理などの過程で排出される食品残渣や食品廃棄物を指し、堆肥化飼料化バイオマスエネルギー化などによって有効活用できます。本方針では、こうした資源の有効活用を通じて食品産業の活動に伴う環境負荷の低減を図るため、次のような取り組みを推進することとしています。

主な取り組みの方向性は以下のとおりです。

  1. 食品循環資源の利用促進
  2. 食品廃棄物の発生抑制
  3. 食品産業による環境負荷の低減

食品循環資源の有効活用は、食品産業の成長と環境保全を両立させるうえで不可欠であり、本方針はこうした取り組みを通じて持続可能な社会の実現を目指しています。

食品循環資源利用基本方針の目的

食品循環資源利用基本方針の目的

食品循環資源利用基本方針は、食品循環資源の利用を推進し、循環型社会の形成に寄与することを目的としています。食品の製造・流通の過程で生じる廃棄物や残渣、加工・調理の過程で生じる生ごみなどは、従来、産業廃棄物や一般廃棄物として処理されてきましたが、近年ではエネルギーや資源として利用する動きが広がっています。

本方針では、食品循環資源利用の推進のため、以下の事項を基本的な方針として掲げています。

基本的な方針として掲げられている事項は次のとおりです。

  • 食品循環資源の発生を抑制する。
  • 食品循環資源の有効利用を促進する。
  • 食品循環資源の適正な処理を確保する。
  • 食品循環資源利用に関する情報の普及啓発を図る。

これらの方針に基づき、食品循環資源の利用を推進するための具体的な施策を定めています。

食品循環資源利用基本方針の内容

食品循環資源利用基本方針の内容

食品循環資源利用基本方針には、食品循環資源利用の推進に関する基本的な考え方や施策の方向性が定められており、その内容は次の3つの柱で構成されています。

1. 食品廃棄物の発生抑制
まず、食品廃棄物の発生を減らすことは、本方針の最も重要な柱の一つです。これは、本来食べられるにもかかわらず廃棄される食品(食品ロス)の削減も含みます。食品廃棄物を減らすには、生産・流通・消費の各段階で以下のような対策が必要です。

  • 生産段階:農業生産の効率化や食品規格の見直しなど
  • 流通段階:流通経路の短縮や、鮮度維持のための物流システムの整備など
  • 消費段階:買いすぎや食べ残しの削減など

2. 食品リサイクル推進
食品廃棄物の発生抑制が困難であれば、廃棄される食品を再利用する取り組みを進めます(ここで言うリサイクルとは、以下のように、食品廃棄物を肥料・飼料・エネルギーに変えることです)。

  • 堆肥化:微生物の働きによって食品残渣を分解し、農地の土壌改良や植物の栽培に用います。
  • 飼料化:食品残渣を家畜のエサとして活用することで、食品廃棄量の削減と飼料コストの低減を同時に図ることができます。

3. 食品産業の持続可能性の向上
食品産業が環境や社会に与える影響を軽減する取り組みです。エネルギー消費量温室効果ガス排出量の削減、労働環境の改善などが求められ、これらは食品産業の競争力向上や雇用の創出にもつながります。

食品循環資源利用基本方針の重要性

食品循環資源利用基本方針の重要性

本方針は、食品の生産から廃棄に至るまでの過程全体で資源の有効活用を推進するための方針です。生産量や消費量の増加に伴って発生する食品残渣食品廃棄物の増加に対応し、地球温暖化の抑制、食品廃棄物の削減など、さまざまな課題の解決に貢献することが期待されています。

すなわち本方針は、持続可能な食料システムの構築に向けて大きな役割を担う重要な政策といえます。

食品循環資源利用基本方針の課題と今後の展望

食品循環資源利用基本方針の課題と今後の展望

食品循環資源利用基本方針の課題は、以下のとおりです。

食品ロス削減のさらなる推進
日本における食品ロスは、令和4年度推計で年間約472万トン発生しており、そのうち家庭系と事業系がそれぞれ約236万トンを占めています。削減には、消費者や事業者の意識改革、食品の流通や消費の工夫、食品リサイクルの促進など、さまざまな施策が必要です。

食品循環資源の有効活用
食品の生産・加工・流通・消費の過程で発生する廃棄物には、栄養価が高く、家畜の飼料や肥料として利用できるものも多く含まれています。有効活用を進めるには、食品リサイクル施設の整備や関連製品の開発・利用促進などが求められます。

食品循環資源利用の持続可能性の確保
食品循環資源の利用が環境や健康に悪影響を及ぼさないよう、適切な管理や規制によって持続可能性を確保することが重要です。

食品循環資源利用基本方針の今後の展望は、以下のとおりです。

食品ロス削減のさらなる推進
消費者や事業者の意識改革を進めるとともに、流通・消費の工夫やリサイクルの促進など、多角的な施策を講じていきます。

食品循環資源の有効活用
リサイクル施設の整備や関連製品の開発・利用促進を通じて、有効活用をさらに拡大していきます。

食品循環資源利用の持続可能性の確保
適切な管理や規制の枠組みを整備し、持続可能な利用を確保していきます。

食品循環資源利用基本方針は、食品ロスの削減、食品循環資源の有効活用、利用の持続可能性の確保を推進し、循環型社会の実現に貢献することを目指しています。

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