資源有効利用促進法とは?

先生、資源有効利用促進法について教えてください。

地球環境の専門家
資源有効利用促進法は、リデュース(廃棄物の発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再生利用)の3Rを通じて、資源の有効利用を促進するために制定された法律です。

なるほど。資源有効利用促進法はいつ制定されたのですか?

地球環境の専門家
1991年制定の「再生資源の利用の促進に関する法律(再生資源利用促進法)」を抜本的に改正する形で、2000年に成立しました。
資源有効利用促進法とは。
資源有効利用促進法は、リデュース(廃棄物の発生抑制)・リユース(再使用)・リサイクル(再生利用)の3Rを通じて、資源の有効利用を促進することを目的とする法律です。1991年に制定された再生資源利用促進法を抜本的に改正する形で、2000年6月に公布、2001年4月に施行されました。所管は、主に経済産業省です。
資源有効利用促進法の概要

資源有効利用促進法は、循環型社会の形成を図ることを目的とする日本の法律です。従来のリサイクル(再生利用)に加え、リデュース(廃棄物の発生抑制)とリユース(再使用)を総合的に推進する「3R」の枠組みを取り入れた点が大きな特徴です。事業者には、製品の設計・製造段階における省資源化や長寿命化、使用済み製品の自主回収・再資源化などが求められ、特定の業種・製品・副産物については、政令によって取り組むべき事項が個別に指定されています。
資源有効利用促進法の目的

本法の中核は、資源の有効利用を進めながら循環型社会の形成を実現することにあります。
具体的な目的を整理すると、次のとおりです。
- 資源の有効利用を促進し、循環型社会の形成を図ること
- 廃棄物の発生抑制(リデュース)を促進すること
- 再生資源・再生部品の利用(リサイクル・リユース)を促進すること
- 使用済み製品や副産物の適正な再資源化を促進すること
- 資源の有効利用に関する情報提供を促進すること
このように本法は、廃棄物の減量、再生資源の活用、使用済み製品の再資源化を一体的に進めることで、資源を有効に使い切る社会の実現を支える基幹的な法制度として位置付けられています。
資源有効利用促進法の主な内容

本法は、廃棄物の発生抑制、資源の循環利用の推進、環境負荷の低減を通じて、持続可能な社会の発展に寄与することをめざしています。そのために、事業者・国の責務や、製品設計から再資源化までの取り組みを具体的に定めています。
主な内容は、次のように整理できます。
- 事業者は、事業活動に伴って生じる廃棄物の発生抑制に努め、資源の循環利用を推進すること。
- 事業者は、特定の業種・製品について、副産物や使用済み製品の再資源化に関する取り組みを実施すること。
- 製品の設計・製造段階における省資源化、長寿命化、リサイクル容易化を推進すること。
- 国は、資源の有効利用を促進するために必要な施策を講じること。
- 特定の製品については、自主回収・再資源化が義務付けられること(指定再資源化製品)。
これらの枠組みは、施行以来、製品ライフサイクル全体での資源循環を支える基盤として機能しています。
資源有効利用促進法の意義

経済の発展や人口の増加に伴って資源の消費量は拡大し、資源の枯渇や環境汚染といった問題が深刻化しています。資源有効利用促進法は、こうした課題への対応を制度面から後押しするために整備された法律です。
本法には、次の3つの基本的な意義があります。
- 資源の有効利用を促進すること
- 循環型社会の形成を図ること
- 資源の枯渇や環境汚染などの問題の解決に寄与すること
これらを実現するため、本法は製品の3R設計(リデュース・リユース・リサイクルに配慮した設計)の推進、使用済み製品の自主回収・再資源化、副産物の有効利用などを規定しています。製品の生産から回収・再資源化に至る各段階を一体的に進めることで、循環型社会の構築を制度面から後押ししている点も大きな意義といえます。
資源有効利用促進法の課題

第一に、廃棄物の発生量を削減するための対策が十分でない点です。日本では、年間およそ3億7,000万トン規模の産業廃棄物と、約4,000万トンの一般廃棄物が排出されており、一般廃棄物の約8割が焼却処理されています。焼却は最終処分量を減らす効果がある一方で、二酸化炭素の排出を伴い、再資源化の機会を失う側面もあります。
第二の課題は、リサイクルのさらなる促進です。日本のリサイクル率は欧州の先進国と比べると依然として改善の余地があり、より高度な分別・回収・再資源化の仕組みづくりが求められます。製品の設計段階から3Rを徹底すること、そして消費者・事業者・行政が連携した取り組みを広げていくことが、今後の重要な論点となるでしょう。


