「温室効果ガス観測技術衛星(いぶき)」とは?

環境対策技術に関すること
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「温室効果ガス観測技術衛星(いぶき)」とは?

温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)について教えて下さい。

地球環境の専門家

温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)とは、温室効果ガスの濃度分布を観測する人工衛星です。温室効果ガスの吸収・排出状況の把握など、温暖化防止への国際的な取り組みに貢献することを目的としています。

GOSATはどのような観測を行っているのですか?

地球環境の専門家

GOSATは、温室効果ガス観測センサ(TANSO-FTS)と、それを補助するための雲・エアロソルセンサ(TANSO-CAI)を搭載しています。これらのセンサを使って、地球表面のほぼ全域にわたって、二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの濃度分布を測定しています。

温室効果ガス観測技術衛星とは。

「温室効果ガス観測技術衛星(いぶき/GOSAT)」は、温室効果ガスの濃度分布を宇宙から観測する人工衛星で、温暖化防止に向けた国際的な取り組みに貢献することを目的としています。温室効果ガス観測センサ(TANSO-FTS)と、それを補助する雲・エアロソルセンサ(TANSO-CAI)を搭載し、約100分で地球を1周する軌道から、ほぼ全球にわたって二酸化炭素やメタンなどの濃度分布を測定します。観測データは各国の政府機関や科学者に提供されています。

温室効果ガス観測技術衛星(いぶき)の概要

温室効果ガス観測技術衛星(いぶき)の概要

温室効果ガス観測技術衛星(いぶき/GOSAT)は、温室効果ガスの濃度分布を宇宙から観測する世界初の専用衛星で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)環境省国立環境研究所(NIES)の3機関が共同で開発しました。2009年1月23日に種子島宇宙センターからH-IIAロケット15号機で打ち上げられ、設計寿命の5年を大きく超えて、二酸化炭素(CO2)やメタン(CH4)などの温室効果ガスの観測を継続しています。

温室効果ガス観測センサ(TANSO-FTS)

温室効果ガス観測センサ(TANSO-FTS)

「いぶき」に搭載されているTANSO-FTSは、地球大気中の温室効果ガスの濃度や分布を高い精度で観測するために開発されたフーリエ変換型分光計です。太陽光が大気を通過して地表で反射された光のうち、温室効果ガス分子に固有の吸収波長を含む短波長赤外領域のスペクトルを軌道上から測定し、その固有波長の強度からガスの濃度や分布を算出します。

TANSO-FTSは非常に高い感度を備え、CO2のカラム平均濃度を1%程度の精度で測定することが可能です。京都議定書パリ協定といった気候変動に関する国際的な枠組みのもとで、温室効果ガスの排出量削減目標の進捗を追跡するうえで欠かせないデータを提供しています。

雲・エアロソルセンサ(TANSO-CAI)

雲・エアロソルセンサ(TANSO-CAI)

雲・エアロソルセンサ(TANSO-CAI)は、「いぶき」に搭載されているセンサの一つで、観測波長0.38~1.6μm(紫外~短波長赤外)の4バンドの画像データを取得します。雲やエアロゾルは気候変動の重要な因子であると同時に、TANSO-FTSによる温室効果ガス観測の妨げにもなるため、その分布や特性の把握が不可欠です。TANSO-CAIは雲の分布や雲粒子の特性を推定して雲の影響を排除するとともに、エアロゾル粒子の分布や光学特性を観測して温室効果ガス濃度推定の補正にも用いられており、「いぶき」の観測精度を支える重要な役割を担っています。

観測データの公開

観測データの公開

「いぶき」が取得した温室効果ガスの濃度・分布に関する観測データは、気候変動の理解や将来予測のための重要な情報源として広く活用されています。データは宇宙航空研究開発機構(JAXA)国立環境研究所(NIES)の専用ウェブサイト(GOSATデータアーカイブサービス等)を通じて研究者や政策担当者に提供されているほか、世界気象機関(WMO)全球大気監視(GAW)計画など国際的な観測ネットワークとも連携しています。

温室効果ガス排出削減への貢献

温室効果ガス排出削減への貢献

「いぶき」は、宇宙から温室効果ガスの濃度を測定することで、各国・各地域の排出量推定の精度向上に寄与し、排出削減対策を科学的に支援しています。

その観測データは、気候変動対策の国際的な枠組みであるパリ協定の目標達成にも貢献しています。日本はパリ協定のもとで、温室効果ガス排出量を2013年度比で2030年度までに46%削減する目標を掲げており、「いぶき」の観測データは、各国の排出量検証や進捗確認に役立つ重要な情報源として活用されています。

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