食品廃棄物等とは何か?その定義と種類を解説

環境に関する用語の『食品廃棄物等』について教えてください。

地球環境の専門家
食品廃棄物等とは、食用に供された後または食用に供されずに廃棄された食品に加え、食品の製造・加工・調理の過程で副次的に得られた物品のうち食用に供することができないものを指します。これは、食品リサイクル法における定義です。

具体的にはどのようなものがありますか?

地球環境の専門家
食品の製造加工業から発生する動植物性残渣(産業廃棄物)、流通段階で売れ残って廃棄される賞味期限切れ食品、外食産業から出る調理くずや食べ残しなどが含まれます。ただし、家庭から出る調理くずや食べ残しも、社会の実態としては大きな食品廃棄物と言えるでしょう。
食品廃棄物等とは。(食品リサイクル法に基づいて)
「食品廃棄物等」とは、食品リサイクル法(2000年制定、正式名称:食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律)で定義された用語で、食用に供された後または食用に供されずに廃棄された食品、および食品の製造・加工・調理の過程で副次的に得られ食用に供することができない物品を指します。具体的には、食品製造加工業から排出される動植物性残渣(産業廃棄物)、流通段階で売れ残り廃棄される賞味期限切れの食品、外食産業や家庭から出る調理くず・食べ残しなどが該当します。
食品廃棄物等とは(一般的な食品廃棄物/広義に考える)

- 生産段階:農産物の収穫・選別過程で生じる規格外品や加工残渣が、排出されます。
- 流通段階:輸送中の破損品、賞味期限切れ食品、小売店での売れ残りなどが発生します。
- 消費段階:家庭や外食産業における調理くずや食べ残し、廃食用油などが中心です。
- そして、これら各段階で生じた残渣が、最終的に廃棄段階で処理の対象となります。
食品廃棄物等の種類

(1) 食品残渣
家庭や飲食店から排出される食べ残しや調理くずなどを指します。
(2) 賞味期限切れ食品
賞味期限が過ぎた食品のことです。賞味期限はおいしく食べられる期間の目安であり、これを過ぎても直ちに食べられなくなるわけではありません(一方、消費期限は安全に食べられる期限を示すため、過ぎたら食べない方がよいとされています)。
(3) 規格外商品
形・大きさ・色などが出荷規格に合わず、市場に流通しなかった農産物等を指します。品質的には問題なく食べられるものも多く含まれます。
(4) 製造工程で発生する端材
食品を製造する過程で出る皮や芯などの不要部分を指します。これらの一部は飼料や肥料として再利用されています。
食品廃棄物等の原因

- 生産段階では、大きさ・形・色などが規格に合わず出荷できない規格外品や、果物の皮・種、魚の骨など加工過程で生じる加工残渣が発生します。
- 消費段階では、食べきれずに残された食べ残しや、賞味期限・消費期限を過ぎた期限切れ食品が中心です。
削減には、双方の段階での対策が欠かせません。
- 生産段階では、規格外品を加工食品に活用したり、加工残渣を飼料や肥料として再利用したりする工夫が求められます。
- 消費段階では、適量を盛り付けて食べ残しを防ぐ、購入した食品を期限内に使い切るといった行動が有効です。
食品廃棄物等の問題点

食品廃棄物等は、環境や社会にさまざまな悪影響を及ぼします。適切に処理されずに放置されると、腐敗によって悪臭や害虫を発生させ、周辺環境を汚染します。
焼却処理を行えば温室効果ガスであるCO₂が排出され、埋め立て処分された場合には分解過程でメタンが発生し、地球温暖化の要因となります。さらに、埋立地では浸出水による地下水・土壌汚染のリスクも指摘されています。加えて、食品を生産・輸送するために投入された水・エネルギー・労力が無駄になるという観点からも、大きな損失といえます。
これらの問題を軽減するためには、まず食品ロス(本来食べられるのに廃棄される食品)を減らすことが重要です。食材を無駄なく使い切る工夫に加え、食品製造の過程で発生する残渣を堆肥や飼料として有効活用することも、廃棄物削減に大きく貢献します。
食品廃棄物等の削減対策

食品ロスの削減
食品ロスの削減は、食品廃棄物等を減らすうえで最も基本的かつ有効な手段の一つです。必要な量だけ購入する、適切に保存する、食材を使い切るといった工夫が効果的です。
食品リサイクルの推進
食品リサイクルは、食品廃棄物等を資源として再利用する取り組みです。食品リサイクル法に基づき、食品廃棄物等を発酵させてバイオガスや肥料を製造する方法、家畜の飼料として利用する方法などが進められています。
食品廃棄物等の減量化
減量化とは、食品廃棄物等の発生量そのものを減らす取り組みです。食品の製造工程や流通過程を見直し、廃棄物を発生させない仕組みづくりや、脱水・乾燥処理などによる排出量の削減が重要となります。


