ウォーターフットプリントとは?

水環境に関すること
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ウォーターフットプリントとは?

ウォーターフットプリントという用語について詳しく知りたいです。

地球環境の専門家

ウォーターフットプリントとは、原材料の栽培・生産から、製造・加工、輸送・流通、消費、廃棄・リサイクルに至るライフサイクル全体で、直接的・間接的に消費・汚染された水の量を定量的に算定する手法です。

なるほど、ライフサイクル全体で水の消費量を測るということですね。

地球環境の専門家

その通りです。製品やサービスが環境に与える影響を評価するうえで、重要な指標の一つとされています。

ウォーターフットプリントとは。(理論)

「ウォーターフットプリント(water footprint)」とは、原材料の栽培・生産から、製造・加工、輸送・流通、消費、廃棄・リサイクルに至る製品やサービスのライフサイクル全体を通じて、直接的または間接的に消費・汚染される水の量を定量的に算定する手法です。2002年にオランダの研究者アリエン・フックストラ(Arjen Hoekstra)によって提唱され、エコロジカル・フットプリント(生態系への負荷を示す指標)の「水版」として広まりました。

ウォーターフットプリントとは何か(実際)

ウォーターフットプリントとは何か

ウォーターフットプリントは、製品やサービスの生産・使用・廃棄などのライフサイクル全体で使用される水の量を示す指標です。たとえば農業分野では作物の栽培や家畜の飼育に必要な水、工業分野では製品の製造や洗浄に使う水、家庭分野では入浴・洗濯・食器洗いに使う水などです。蛇口から出る目に見える水だけでなく、こうした生産の過程で間接的に使われる「見えない水」まで含めて捉える点が大きな特徴です。

近年、世界的に水資源の不足が深刻化するなかで、ウォーターフットプリントへの関心が高まっています。多くの企業や団体が、自らの事業に伴う水使用量を把握・「見える化」し、その削減に向けた取り組みを進めています。

ウォーターフットプリントを計算する方法

ウォーターフットプリントを計算する方法

製品やサービスにどれだけの水が使われているかを把握することは、水資源の持続可能性を評価し、使用量を削減する戦略を立てるうえで欠かせません。

計算の基本的な考え方は、直接的水使用量間接的水使用量を合計することです。直接的水使用量とは、製造や農業など、製品やサービスの生産に直接使われる水を指します。間接的水使用量とは、その原材料やエネルギーを生産する過程で使われる水を指します。

また、使われる水の水源と水質を考慮することも重要です。国際的な算定では、水を、雨水に由来する「グリーンウォーター」、河川・湖沼や地下水から取水する「ブルーウォーター」、汚染された水を基準値まで希釈・浄化するのに必要な「グレーウォーター」の3種類に分けて評価するのが一般的です。複数の水源から調達している場合はそれぞれを個別に算定し、汚染を伴う場合には水の量に加えて、その環境への影響も考慮する必要があります。

ウォーターフットプリントを算出したら、その結果を業界平均などのベンチマークと比較することで、水使用量の改善点を見つけることができます。

ウォーターフットプリントを削減する方法

ウォーターフットプリントを削減する方法

ウォーターフットプリントには、直接消費される水だけでなく、農作物や畜産物の生産、エネルギーの生成、製造業など、さまざまな活動に伴う水の使用量も含まれます。これを削減することは、水資源の保全や水質汚染の防止に役立ちます。具体的な削減方法としては、次のようなものがあります。
  • 食生活の見直し:肉類や乳製品の消費を減らし、野菜や果物を中心とした食生活に変えることで、生産に伴う水の使用量を減らせます。
  • 家庭での節水:シャワーを短くしたり、歯磨きや食器洗いの際に水を出しっぱなしにしないようにしたりすることで、水の使用量を減らせます。
  • 農業における節水:農業用水路の整備や、点滴灌漑スプリンクラー灌漑などの節水技術を導入することで、農業用水の使用量を減らせます。
  • 工業における節水:工業用水の循環利用や再利用水の活用、生産プロセスの改善などによって、工業用水の使用量を減らせます。

ウォーターフットプリントの削減は、一人ひとりの小さな努力の積み重ねによって実現できます。その仕組みを理解し、行動に移すことが、水資源の保全と水質汚染の防止につながります。

ウォーターフットプリントの重要性

ウォーターフットプリントの重要性

ウォーターフットプリントは、人間の活動が水資源に与える影響を「見える化」する指標です。企業や政府が水使用量の削減目標を設定し、その進捗を把握するためにも活用されています。

この指標が重視される背景には、人間が利用できる水がきわめて限られているという事実があります。地球上の水の約97.5%は海水であり、淡水は約2.5%にすぎません。さらに、この淡水の約70%は南極・北極などの氷河や氷床として固定されており、河川や湖沼など人間が利用しやすい状態にある水は、地球上の水全体のわずか約0.01%程度にすぎないとされています。

その一方で、人間の活動は水資源を汚染し、枯渇させています。汚染された水は人々の健康を害し、生態系を破壊します。また、水不足は農業生産を減少させ、干ばつや洪水などの災害リスクを高めます。

だからこそ、ウォーターフットプリントを削減することは、世界の水資源を守るうえで欠かせません。企業や政府は水利用の効率化や水の再利用を進め、水源を保護する施策を講じることが求められます。

私たちの生活におけるウォーターフットプリント

私たちの生活におけるウォーターフットプリント

私たちの生活におけるウォーターフットプリントとは、日常生活のなかで消費する水の総量を指します。飲み水やシャワー、洗濯や食器洗いに使う直接的な水だけでなく、毎日の食料を生産するために使われる水なども含まれます。

その大きさは、ライフスタイルや住んでいる地域によって変わります。たとえば、肉を多く食べる人は、その生産に大量の水が必要となるため、ウォーターフットプリントが大きくなる傾向があります。牛肉は1kgの生産に総量で約15,000リットルもの水を要するとされ、穀物や野菜に比べてはるかに多くの水を消費する食品です。一方、水の乏しい地域では日常的に節水が意識されるため、生活用水に由来するウォーターフットプリントが比較的小さくなることもあります。

日常生活のなかでウォーターフットプリントを小さくするためにできることは数多くあります。シャワーの時間を短くする、まとめ洗いで洗濯の回数を減らす、節水型の家電や水栓を使うといった工夫で、直接使う水を減らせます。さらに、肉の消費を控えて野菜や果物を多く取り入れることは、食料生産に伴う「間接的な水」の削減にもつながります。

こうした取り組みを通じて私たちのウォーターフットプリントを小さくすることは、水資源の保全に貢献し、持続可能な社会の実現につながります。

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