ハロンとは?その全廃の背景と現在

化学物質に関すること
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ハロンとは?その全廃の背景と現在

先生、ハロンという用語について教えてください。

地球環境の専門家

ハロンとは、臭素を含むハロゲン化炭化水素の総称です。フッ素、塩素、臭素などはハロゲン元素と呼ばれます。代表的なハロン1301、ハロン1211、ハロン2402はモントリオール議定書の附属書Aグループ2に位置付けられ、先進国では1994年までに生産が全廃されました。

ハロンはオゾン層破壊物質なのですか?

地球環境の専門家

はい、ハロンはオゾン層を破壊する物質です。そのため、モントリオール議定書において全廃が決定されました。

ハロンとは。(基礎的な説明)

「ハロン」とは、臭素を含むハロゲン化炭化水素を指します。フッ素、塩素、臭素などは「ハロゲン元素」と呼ばれます。ハロンのうち、ハロン1301、ハロン1211、ハロン2402はモントリオール議定書の附属書Aグループ2に位置付けられ、先進国では1994年までに生産が全廃されました。

ハロンとは(応用的な観点から)

ハロンとは

ハロンは、臭素を含むハロゲン化炭化水素の総称で、優れた消火能力を持つことから消火剤として広く使用されてきた物質です。一方で、大気中に放出されると成層圏に到達しオゾン層を破壊することが明らかになったため、1987年に採択されたモントリオール議定書によって規制対象となり、先進国では1994年までに生産が全廃されました。

ハロンの使用目的

ハロンの使用目的

ハロンは無色のガスで、主に消火器や消火設備の消火剤として使用されてきました。空気より重く、火災現場に放出されると火炎の周囲に広がり、燃焼の連鎖反応を化学的に抑制することで消火する仕組みを持っています。

また、電気設備の火災に用いても機器を損傷させず、消火後に残渣を残さないという特長があり、コンピュータルームやサーバー室、通信設備、航空機、船舶など、水や粉末消火剤では対応が難しい場所で重宝されてきました。

ハロンの廃止

ハロンの廃止

ハロンは不燃性で毒性が低く、低温でも安定した性質を持つことから、消火剤として広く利用されてきました。しかし、その分子に含まれる臭素原子が成層圏でオゾンを破壊する作用を持つことが判明し、モントリオール議定書に基づき、先進国では1994年までに生産が全廃されました。

ハロンの廃止は、消火能力の高さや電気機器を損傷しないという利点があったため消火分野に大きな影響を与えましたが、その後、代替消火剤の研究開発が進み、現在ではハロンに匹敵する性能を持つ消火設備も利用可能となっています。ハロンの全廃は、オゾン層保護を進めるうえで重要な役割を果たしました。

ハロンの代替品

ハロンの代替品

ハロンの全廃に伴い、代替品としてさまざまな消火剤が開発されてきました。代表的なものに、塩素や臭素を含まずオゾン層を破壊しないHFC(ハイドロフルオロカーボン)系消火剤や、FK-5-1-12などのフッ素化ケトン系消火剤があります。また、設備によっては窒素や二酸化炭素などの不活性ガス系消火剤も用いられています。

これらの代替品はオゾン層への影響を回避できる一方、HFC系消火剤などは温室効果ガスであり、地球温暖化への寄与が課題となっています。そのため現在では、地球温暖化係数(GWP)の低い消火剤の開発・普及が進められています。

ハロンが残る場所

ハロンが残る場所

ハロンは新規生産が全廃されましたが、既存設備に充填されているものについては、用途の重要性から一定の条件下でクリティカルユース(不可欠用途)として使用が認められています。日本では「ハロンバンク推進協議会」が中心となって、既存ハロンの回収・再利用・適正管理が行われています。

具体的には、航空機や船舶の消火設備、通信施設や電算室、美術館・文化財収蔵庫、トンネルなど、水損が許されず代替消火剤では十分な性能が得られない場所において、現在もハロンが使用されています。また、防衛関連施設でも使用が認められています。いずれの場合も、オゾン層保護の観点から大気への放出を防ぎ、使用量を最小限に抑えることが求められています。

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